【テクニカルライティング】これだけ押さえれば大丈夫!わかりやすい文章の書き方
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皆さん、わかりやすい文章書けていますか?
わかりやすい文章とは1秒で理解できる文章、または、ななめ読みでも理解できる文章です。本記事では、わかりやすい文章を書くためのポイントを紹介します。
目次
本記事の対象者
理系の人で卒論やレポート、論文を書く人
ブログを書く人
良い日本語の文章を書くためのポイントを知りたい人
わかりやすい文を書く4つの方法
1. できるだけ主語と述語の揃った文を書く
2. 新しい用語や馴染みのない用語は、定義して用いる
3. できるだけ平易(わかりやすい)な言葉を使う
4. できるだけ文は短くする
わかりやずい文を記述するポイントは、上記の4つです。
ポイントの2, 3で、「できるだけ」と書いている理由は、文が長くなってしまう場合があるためです。
それぞれのポイントについて詳しく説明します。
1. できるだけ主語と述語の揃った文を書く
わかりやすい文を書く上で大事なことを、主語と述語の揃った文を書くということです。
以下に、悪い例と良い例を記載します。
・ (良い例)購入予定の4Kモニターの大きさを、メジャーを用いて測定した。4Kモニターの大きさは、31.5インチだった。
「31.5インチ」という大きさを示す数値データの主語は、「4Kモニター」ではなく、「4Kモニターの大きさ」です。
細かいかもしれませんが、正確性という観点では重要なポイントになりますので注意しましょう。
そして、もう一つ重要なポイントがあります。
わかりやすい文を書くという観点では、主語を省くことはNGということです。
日本語は、主語が無い文を書くことができます。
しかし、主語を省こことにより、正確性に欠けてしまいます。
以下に例を見てみましょう。
・ (良い例)購入予定の4Kモニターのサイズを確認した。それは、31.5インチだった。
わかりやすい文を書く際は、主語を省略せずに明記することを意識しましょう。
2. 新しい用語や馴染みのない用語は、定義して用いる
文を作成する場合、想定される読み手が存在します。
その読み手が理解できない用語を用いる場合は、必ず定義して用いることが大事です。
・ (良い例)温室効果とは、物質が熱線を吸収して再放出することにより大気を暖める効果であり、CO2やCH4などがそれを持つ。CO2の温室効果により、世界の気温は上昇した。
3. できるだけ平易(わかりやすい)な言葉を使う
不必要に難しい言葉を使うのは控えましょう。
文章の目的と読み手に合わせた言葉を使うのが大事です。
・ (良い例)今なすべきことは、地球温暖化による環境への影響を調べ、人がどうすれば生存できるかを検討することである。
一方で、読み手が専門家を想定している場合、専門用語を使わなすぎると、筆者の専門性を疑われます。
学術論文によっては、必要に応じて専門用語を使うことを意識しましょう。
4. できるだけ文を短くする
人間は文を読むとき、言葉を短期記憶に保存しながら読みます。
短期記憶は、脳の前頭葉のワーキングメモリに保存されます。
短期記憶の容量は、4つ程度とされています。
つまり、4つを超える言葉は保存できないという事になります。
具体的な例を見てみましょう。
・ (良い例)化学的・熱的に安定で、フッ素・塩素・炭素を含み、冷媒として用いられるフロンは、オゾン層を破壊する。
悪い例では、①「化学的・熱的に安定」、②「フッ素・塩素・炭素を含み」、③
「多様な構造を持ち」、④「冷媒として用いられる」、という4つの文節が、「フロンは」を修飾しています。
人間の脳の短期記憶の観点ではギリギリセーフのレベルですが、ほとんどの人はすんなりと理解できません。
悪い例の修正案は以下です。
1. 関連性の低い言葉を削除する
2. 別文とする
今回の例では、「1. 関連性の低い言葉を削除する」を採用しています。
まとめ
本記事では、「【テクニカルライティング】これだけ押さえれば大丈夫!わかりやすい文章の書き方」というテーマでまとめました。
ポイントをおさらいします。
1. できるだけ主語と述語の揃った文を書く
2. 新しい用語や馴染みのない用語は、定義して用いる
3. できるだけ平易(わかりやすい)な言葉を使う
4. できるだけ文は短くする
特に3, 4を意識すると良いと思います。
難解で複雑な文章を良しとする人もいますが、基本は読者ファーストな文を書くことが望ましいです。
わざわざ時間を割いて文章を作成したなら、多くの人に理解されるわかりやすい文章を作ったほうが良いかとおもいます。
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