[実体験]前十字靭帯再建手術を受けて復帰するまで②[手術後~退院まで]

[実体験]前十字靭帯再建手術を受けて復帰するまで②[手術後~退院まで]

当ページのリンクには広告が含まれています。


別の記事で、前十字靭帯再建手術後までの記事をまとめました。





本記事ではその続きとして、手術後1週間後の退院までのリハビリ等について、経験をまとめたいと思います。



以下のような悩みや疑問があれば、読んで損はないと思います。



そもそもリハビリに対してどのような気持ちで臨めばよいのか?

手術直後のリハビリって何が辛い?痛い?

手術直後のリハビリで気を付けることは?



注意点ですが、以降は、あくまで私の実体験に基づいた内容です。



リハビリの進め方は、一人ひとり膝の状態や体質によって取り組み方は変わると思います。



基本的には、担当の理学療法士さんや医師とも相談しながらリハビリは進めてください。

✓目次


【言いたいこと】リハビリを頑張ればケガする前よりも高いパフォーマンスが発揮できる

リハビリは正しい体の使い方を学べる



「リハビリ」ってマイナスのイメージありませんか?



「辛い」、「しんどい」、「地味な動きの繰り返し」、「ストレスが溜まる」等、マイナスのイメージを強く持たれると思います。



私も同じようなイメージを持ってました。



しかし、実際にリハビリを終えた私の立場から言えるのは、決してそんなことはありません。



ケガの治療以外にリハビリを行うことによって得られるメリットは、以下だと思っています。



リハビリを頑張るメリット


1. 正しい体の使い方を知ることでケガする前よりも高いパフォーマンスを発揮できる。

2. 体の痛みや変化、ケガの予防に注意を払う習慣が身に付く

3. 結果的に健康にスポーツができる期間を長くさせることができる。



なお、これらのメリットは私だけが感じていることではありません。



元プロ野球の小久保裕紀選手の例


元プロ野球選手の小久保裕紀選手は、2003年に「前十字靭帯断裂、内側靭帯損傷、外側半月板損傷、脛骨・大腿骨挫傷」という、私とは比べ物にならないくらいの大けがを負いました。


しかし、懸命のリハビリを乗り越え、復帰直後の2004年に、キャリアハイの打率.314, 41本塁打, OPS1.013という成績を残しました。

加えて小久保選手は、この大けがのおかげで体のことを学び、練習法から食事の面まで見直すことができ、結果的に現役選手生活を伸ばすことにつながった、と述べています。

‘03年、地元福岡でのオープン戦でのことだ。本塁クロスプレーで相手捕手と交錯し、右膝を潰された。前十字靭帯断裂、内側靭帯損傷、外側半月板損傷、脛骨・大腿骨挫傷。シーズンを完全に棒に振る、いや、選手生命を脅かすほどの大ケガ—-。

だが、小久保はこの出来事が選手寿命を伸ばしたと言い切るのだ。

「あれで体のことを学び、練習法から食事の面まで見直すことができた。当時は体を大きくすることだけを考えてトレーニングしていたが、アメリカでのリハビリを通じて、体幹部のバランスの重要性を学んだ。ただ体をデカくして、失敗した選手も野球界には多いから、俺もそうなっていたかもしれない」

 自分に降りかかることに無駄なことはない。決して下を向かないと決めた。

小久保裕紀(ソフトバンクホークス)「逆境を愛し、愛されたキャプテン」| 現代ビジネス | 講談社(3/5)より


私自身も別記事でまとめていますが、リハビリを通じて、食事や栄養、ケガの予防について学ぶ良いきっかけになりました。


辛かったリハビリの経験が、健康にスポーツを楽しむための健康寿命を延ばすことにつながっているのではないかと感じています。


ケガしたこと、リハビリをしていることに対して悲観的になる必要は無いのではないかと思います。


「より良い体作り、怪我する前よりも良いパフォーマンスを発揮するための特別なトレーニングに取り組んでいるんだ」という前向きな気持ちで取り組められることを願っております。



手術後から退院までの1週間のリハビリ概要


以下に取り組みを退院まで毎日やりました。基本的に退院までは膝を無理に動かすようなリハビリは少なかったと思います。



手術後から退院までのリハビリメニュー
  1. 松葉づえで移動する練習
    • 平地
    • 階段の上り下り

  2. 膝の皿動かし
    • 上下左右斜め8方向まんべんなく手で動かす

  3. 足の上げ下げ
    • 仰向けで足上げ
    • 横向きで足上げ

  4. 超音波を当てる
    • 手術の傷跡周辺をまんべんなく

  5. EMS

手術した後の膝は炎症が強いため、いかにこの炎症を抑えるかが目的になります。


また超音波などを活用して皮膚や関節内部の回復を促進する治療が行われます。


基本的には、受診されている病院様の計画に沿って進めていく形になりますので、異なる点はあると思います。


ここからは、私が経験したことベースで、辛かったこと/驚いたこと/大事にすべきことを中心にまとめたいと思います。


松葉杖は思っていたよりも難しい


トイレに自分で行けるように、まずは理学療法士の方と共に松葉づえで平地の移動と階段の上り降りの練習行います。


手術後の足は、「ニーブレース」と呼ばれる厚手のサポーターでガチガチ固められおり、重量があります。


そのため松葉づえを使った移動は、かなり大変です。


特に階段の上り降りは、最初のうちは難しいです。


特に、階段の下り移動は難しく危険なので最初のうちは一人で階段を使っての移動は控えたほうが良いと思います。


基本的にエレベーターを使うのが無難だと思いました。


もう一つ知っておいたほう良いことがあります。

手術後の右膝内部では、まだ出血が続いている状態です。


そのため、松葉づえで歩く際、血液が足先にじわじわ溜まっていく嫌な感覚があります。


この嫌な感覚は、手術してから大体2~3週間くらいはあったと思います。


松葉づえでの移動は、正直体力的にかなりしんどいです。


体重が両脇・腕に重くのしかかるので、両腕の筋肉痛もありました。


腕と脇の負担を軽減するためのクッションカバーや厚手のタオルでサポートすると良いと思います。

膝の皿動かし


無理のない範囲で自分の指で手術したほうの膝のお皿をまんべんなく動かします。


手術したばかりなので最初は恐る恐る膝を動かしてみる感じです。


細かいやり方は理学療法士の先生に指導いただきながら実施していただければと思います。



理学療法士の先生の指導を忠実に守りましょうね!

足の上げ下げ


横向きで足を10回~20回。うつ伏せで足を10回~20回上げるトレーニングを行います。


ニーブレースをつけているので足全体が重く結構きついです。


私はトレーニング用のマットの上で足の上げ下げをしました。



このトレーニングマットは、復帰までに自宅で行うリハビリでも重宝しました。

超音波当て


スポーツ界では有名な伊藤超短波株式会社様の超音波機を手術した膝の傷口周辺に当てていきます。


これが実は周波数にもよるが結構いたかったです


膝の中からジワジワ熱を持った痛みが沸き起こってくる感じでした。


もちろん痛い場合は、周波数を下げる or 休み休み超音波を当てる感じで対応していました。もちろん痛いときは理学療法士の方に言いましょう。


超音波の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、膝の手術をした膝周辺は癒着が起こる場合があります。


超音波は幹部の治療を促進させるとともに、癒着を防いで関節の可動化を確保することを目的としているようです。


私はこの癒着がそれなりにあったので、この超音波治療を積極的に行いました。周りを見ると私だけでなく多くの人が各々の目的で超音波治療を受けていましたので、大半の人はこの治療を経験する可能性が高いと思います。


治療を受けた実感としては、確かに超音波を当てた後は、膝周りが軽いというか健康な膝に近づいた感覚が得られました。


しかしながら、前述した通り、なんともいえない痛みがともなうため、私はあまり好きではありませんでした。。。

EMS


通販でおなじみの電流を流して筋肉を動かすやつです。


膝のお皿の上部に張り付けて、電流で筋肉を収縮させ、筋力をつけることを目的にした治療だったと思います。


基本的に前十字靭帯再建手術を受けた後のリハビリは、太ももの筋肉をつけることが主軸になります。


筋トレは、鍛えている筋肉の箇所を意識することが大事なので、太ももの筋肉に意識を集中させるのが大事だと思います。


AmazonでもポケットサイズのEMSが購入できます。

リハビリ以外で大事なこと①:アイシング


手術直後は膝の炎症を抑えるためにアイシングが重要になります。


退院後も積極的なアイシングが必要になるので、氷嚢は購入しておいたほうが良いと思います。



膝のアイシングは、2つの氷のうで膝上と膝裏の両面をまとめて冷やしたほうが良いです。

リハビリ以外で大事なこと②:前十字靭帯に負荷をかけない


例えば足を組んだり、手術した足に負荷をかけるような姿勢や動作をしないように注意を受けます。


もちろん地面に足をつけることもNGでした。



再建手術直後の靭帯は、とても弱く繊細なんだ。。。

リハビリ以外で大事なこと③:入浴はできない


入浴は浴槽に入る際に転んだりする危険性があるので基本的にNGでした。


シャワーも不可でした。


ただし、洗面台で髪の毛を洗うのは可能です。


体は濡れたタオルで拭く形で対応します。


正直、怪我した足を引きずって洗面台まで移動し、体を折り曲げてシャンプーするのは苦痛です。


私は以下の商品を購入してシャンプーをしました。


リハビリ以外で大事なこと④:高額医療費控除と医療保険の申請


高額医療費控除や保険関連の書類、現金の対応が必要になります。


この辺は病院のスタッフの方や勤務先の会社、保険会社に問い合わせて、書類を用意しましょう。


まとめ: 前向きにリハビリに取り組もう!

リハビリの先に明るい未来が待っている!

  • リハビリは体の使い方や体のケアを学ぶ有益な取り組み。復帰後、ケガする前以上に高いパフォーマンスを発揮できたり、結果的に現役でいられる時間を長くさせる結果につながります。私自身がそうだったように、前向きな気持ちで取りくめば、良い結果が付いてくると思います。
  • 手術後はしばらく安静。膝の炎症を抑えることが最優先。リハビリは基本的に膝の状態を見ながら理学療法士の指示に従い忠実に取り組みましょう。
  • 松葉づえの移動では、階段の下り移動に気を付けよう。(階段を使うのはなるべく避けましょう)
  • 超音波治療は地味に痛いが効果を実感できるのでちゃんとやったほうが良い。
  • アイシングが大事。靭帯に負荷をかけないように注意が必要。
  • 入浴はできないが、洗面台で頭を洗うことは可能。

以上です。



次は、松葉づえを卒業し本格的なリハビリに入るところをまとめたいと思います。


以下にまとめました。

この機会に体質改善をしたい方向け

  • 風邪を引きたくない!体の抵抗力を上げたい!という方は以下の記事もおすすめです
  • 楽にダイエットしたい!という方は以下の記事もおすすめです

コメント